……お前と
別れたく
ない……
簡単に言えば、主人公が平成から大正時代にタイムスリップして、そこで曾祖父のやり残した想いを遂げていくという物語。
だから、内容的に目新しさないし、大正時代の描写も「ハイカラさんが通る」などのような深いものでもなくノスタルジックな雰囲気もあまりない。
なら面白くないかと言われたら、これが
かなり面白かった。いきなり大正時代などにタイムスリップすれば、他の作品の例ではどうしても最初の頃はストレスのたまる展開が続くわけだが、この漫画は違う。
主人公は、平成と大正という時代的価値観の違いをものともせず、最初から結構言いたいこと言って、やりたいようにしている。
特に、当時の身分制度に対する反発は揺るぎない。
結構それが心地よく、また展開が早くテンポが良いので、あれよあれよと頁が進む。
ただ、タイムスリップする前の主人公の事情に関しては描写が少ないので、主人公の心情について色々とわかりにくいところが多いのも事実。
現に、主人公が大正時代で出逢う自分の親族について知らなかったり、あまつさえ曾祖父義光をあんなに慕っていたにも関わらず曾祖母の名前を知らなかったりするのには、かなり不自然さを感じる。
でも、そういう細かいところをある程度無視できれば、十分面白く読めると思う。
(Amazonレビューより)
設定の甘さかぁ……。
私が読んでいるときはストーリーに引き込まれてしまって、気付かなかった。
小麦色の暖かな日々に。
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